2023.03.01
スパンコール刺繍(シークイン刺繍)ってどんな刺繍?
目次
スパンコール刺繍(シークイン刺繍)の特徴
スパンコール刺繍(シークイン刺繍)には、手刺繍で取り付ける方法と、機械刺繍で取り付ける方法があります。
【手刺繍で取り付ける方法】
メリット:自由度が高い
デメリット:時間がかかる/取れる可能性がある
手縫いの場合その自由度がメリットで、レイアウトやビーズ等の組み合わせが楽しめて、正しい縫い方をすれば生地の伸縮を邪魔しません。デメリットとしては当然手作業なので時間が掛かりますし、間違った縫い方や手抜きをすると糸が切れたり抜けることでポロポロ取れてしまいます。
【機械刺繍で取り付ける方法】
メリット:正確にたくさんつけられる
デメリット:自由度が低い
機械刺繍での取り付けは、手縫いの逆となり自由度は下がりますが正確に沢山縫い付ける場合に適しています。また、低い自由度をカバーする為に、機械刺繍の後に手縫いをプラスする手法も多いですね。通常の刺繍機に専用の装置を取り付け、連なったスパンコールをステッチと同時にカットしながら縫い付けていく加工技術で、多頭刺繍機ならではの量産性が特徴です。
スパンコール刺繍の表現方法
【シングルスタイル】
1本の線状に重ねて配置、または間隔を空けて柄を構成するシークイン刺繍の最も基本的な表現方法です。
スパンコールを縫い付けるステッチワークによって様々な見せ方ができる反面、取り付け強度や伸縮性等、生地素材やデザインに合わせて適した縫い方が必要とされます。
また、縫い付けに使用する糸のチョイスも重要で、もし誤った糸を使用した場合、摩擦等の影響で糸切れが発生し、スパンコールが取れる等の問題が発生する可能性がありますのでご注意ください。
【アレンジスタイル】
シングルスタイルを何列も並べて面を埋めるテクニックで、縫い方や並べ方に加え、縫う順序でも風合いや仕上がりに違いが出る、刺繍データ作成のセンスが問われる手法です。
近年、アプリケーションの発達により、スパンコール刺繍においても自動化が進み、誰でも手軽にデータ作成が可能になりましたが、安易な刺繍データ作成によって量産時のトラブル(糸切れ・無駄な針数)や堅牢度の低下等の問題が発生する原因にもなっています。
タナベ刺繍では、熟練のスタッフが刺繍データを手作業で作成し、テストを完了したデータのみ使用しておりますので、ご安心ください。
【ランダムスタイル】
縦横無尽なステッチワークで不規則に配置されたスパンコールを縫い付けることで、単に並べるだけでは表現できなかったデザインと軟らかな風合いを表現したタナベ刺繍オリジナルテクニックです。
このテクニックは刺繍データ作成が最も重要な要素で、熟練スタッフが経験と実績に基づいて一針一針を計算しデータ作成することで、生地の伸縮性を活かした柔らかな風合いを実現しています。
また、品質と生産性は従来のスパンコール刺繍と同等以上に確保しています。
タナベ刺繍のスパンコール刺繍テクニック
タナベ刺繍では業界に先駆けて2004年に次世代スパンコール刺繍機の導入以降、自社開発によってスパンコール刺繍を使った数々の斬新なテクニックをご提供し続けています。
また、全ての機械メンテナンスを専属スタッフが行っており、常に機械をベストコンディションに保つと同時に独自の改良を重ねることで、高い次元で両立した品質と生産性を誇っています。
他の刺繍屋さんで、生地の変形及び伸縮性の低下した、仕上がりが固い、生産性が低い、納品後のトラブル(スパンコールの外れ・表面の剥離)等でお困りの際は、お気軽にご相談下さい。
【スペック】
材質:ポリエステル100%
形状:丸型/四角/花型/トップホール/他
対応サイズ:2mm~9mm
在庫色:約70色(見本帳:800色※)
表面タイプ:メタリック/マット(非光沢)/シルクマット/オーロラ/パール/ホログラム/フロッキー(植毛)/フェイクレザー※
※在庫色以外をご使用の場合、材料手配に約2週間程度掛かります。
※フェイクレザータイプは表面にポリウレタンを使用しております。
私たち、タナベ刺繍は様々なアイテムへの刺繍加工を提供しています。
アパレル・雑貨ブランドのデザイナー様・新ファッションブランドを立ち上げたい方、刺しゅうを使ったものづくりを検討している方に、他にはない独自の表現・手法の刺しゅうを提供しています。
刺しゅうについてご興味・ご検討の方は、お気軽にご相談ください。