2023.07.31
展示会レポート(Premium Textile Japan 2024 Spring/Summer)
2023年5月24日(水)〜25日(木)に、東京国際フォーラムで開催された「Premium Textile Japan(プレミアム テキスタイル ジャパン) 2024Spring/Summer」に出展いたしました。
お忙しい中弊社ブースへお立ち寄りいただいた皆様、本当にありがとうございました!!
こちらの記事では、今回ご来場できなかった皆様にも、その内容やご様子を簡単にお伝えしていこうと思います。
目次
プレミアムテキスタイルジャパンとは
プレミアムテキスタイルジャパンは、JFW(一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構 )が主催する総合繊維見本市です。審査によって厳選された日本の繊維生地メーカーが多彩な高品質テキスタイルを提案します。
メーカーは、次の4つに分類されます。
A:短繊維(コットン、麻、ウール、複合)
B:長繊維(化合繊、シルク、機能素材)
C:染色・後加工、プリント、刺繍・レース、皮革
D:服飾資材、アクセサリー、ニット、撚糸、パイルファブリック
今回の2024春夏向けの展示会は第24回目の開催となります。
新型コロナウイルス感染症が落ち着き、アパレル市場も上向いている中で、今回の出展ブースは74件・97.5小間(前年5月展71件・92.5小間)となり、前年を10%上回る5220人が来場しました。コロナ前(19年5月展5911人)の水準に近づいてきたそうです。
また、これまでは商談重視という目的から来場者をバイヤーに限定していたのですが、今回の展示会は、初日(24日)だけ学生の入場が解禁されました。
これは、欧州の展示会では学生も将来のバイヤーにつながる重要な人材と位置付けて入場を許可していることに倣って行われたのだそうです。
▽出典:JFW Textile News 2023.6.21 (No.333)
タナベ刺繍の出展
タナベ刺繍の春夏会期への出展は4年ぶりでした。出展のたびに業界のお客様との接点が増え、認知度の高さを感じることができ、とても嬉しく思います。
ブーステーマ「アート」
今回のブーステーマは「アート」でした。というのも、タナベ刺繍が「瀬戸内刺繍美術館(SETOUCHI EMBROIDERY MUSEUM)」への取り組みを始めたタイミングでもあったからです。
美術館を意識したパネルを使った展示方法で、アートとして楽しんでいただきつつ、衣類への刺しゅう加工も提案できる形にさせていただきました。
目玉展示
展示の中でも特に評判の良かった、キャッチ―な刺しゅうを3点ほど簡単にご紹介します。
①ゲイラカイト
世代によってピンと来る人、来ない人に分かれるこちらの刺しゅう。
前回のブーステーマ「秘密基地道具」を根底に、「昔懐かし」「ワクワク感」を形にしようと、昭和に流行った凧、ゲイラカイトを刺しゅうで表現しました。
凧の中心にある三角形のパーツはレーザーカット刺繍で縫い付け、凧を身生地に対しヒラヒラするように縫い付け、最後に凧糸を手作業で結んでいます。
凧のボディ色をアレンジすると結構雰囲気が変わります。
主に使った技法はレーザーカット刺繍です。
②インベーダー
ここ1、2年でファッション業界で「スパークリング」という言葉で流行しているスパンコール刺繍。
その中でも比較的小さな2mmのスパンコールが縫える刺しゅう屋さんが少ないということで、2mmスパンコールを使った刺しゅう表現をご提案したいと考えて作ったのがこちらの刺しゅうです。
その技術を使い、昭和の象徴とも言えるスペース・インベーダーのキャラクターを表現しました。
※「スペース・インベーダー」は日本で1978年に開発され、世界的にブームを巻き起こしたゲームです。
③ムカデ
あっ!!
安心してください!
刺しゅうです。
製品刺繍という形で、刺しゅうのモチーフをTシャツなどに縫い付ける手法をご提案したいと思い、作ったムカデです。
なぜムカデにしたのか。それはインパクトを追求した結果です。
刺しゅう糸で作っているので、ドッキリおもちゃとしても楽しめます。
こちらは後日会社で撮った写真です。
頭では刺しゅうとわかってても、、、なんか嫌な感じですね。
来場者の声
弊社ブースにお越しいただいた方々をはじめとする来場者の声を一部ご紹介します。
〇学生さん
・こんな刺しゅうがあるとは知らなかった
・立体的な刺しゅうがおもしろかった
・どうやって作っているのか気になる
〇ファッション・アパレル業界のお客様
・いつも、いろいろな新しい刺しゅうを見せてくれるので楽しみ
・他の刺繍屋さんに無い発想がすばらしい!
・入り口(トレンドの展示コーナー)で思わず笑ってしまいました
・相変わらず攻めていますね!
〇ご質問・要望
・製品にも同じ刺しゅうができたら嬉しい
・以前刺しゅう屋さんに依頼した時、イメージしていたものと違うものが出来上がったので、それがなぜなのか、どういう風に依頼したらいいのかわかる資料があったら嬉しい
・後から見積よりも高く請求されたことがあるので不安を解消してほしい
・他社には無いオリジナルの刺しゅうをもっと見てみたい
次回出展のご案内
次回、プレミアムテキスタイルジャパン2024秋冬へ「新しいラグジュアリー」というテーマで出展します!
今回の展示会で多く寄せられたご要望にもお応えできるよう、準備を進めて参りますので、どうぞお気軽にご来場ください。
〇開催概要
Premium Textile Japan 2024 Autumn/Winter
会期:2023年10月31日(火)・11月1日(水)
会場:東京国際フォーラム ホールE
私たち、タナベ刺繍は様々なアイテムへの刺繍加工を提供しています。
アパレル・雑貨ブランドのデザイナー様・新ファッションブランドを立ち上げたい方、刺しゅうを使ったものづくりを検討している方に、他にはない独自の表現・手法の刺しゅうを提供しています。
刺しゅうについてご興味・ご検討の方は、お気軽にご相談ください。