2014.03.03
富岡製糸場と桐生刺繍展の見学に行ってきました
(2014年11月 田部智章)
目次
【富岡製糸場編】
日本ジャガード刺繍工業組合の視察研修事業で2014年6月に世界遺産登録された富岡製糸場に行ってきました。
高崎駅の上信電鉄は下仁田行のホームでは「祝・富岡製糸場世界遺産登録」と記されたレトロな電車が。期待感が高まります
上信富岡駅でも世界遺産登録をPR。いいですね~
駅の斜め前の建物。町のいたるところにこのような建物が見られるので、歴史を感じます。
ちなみに富岡市周辺は空襲等の戦火による被害はほとんど無かったそうです。
養蚕の名残であるノコギリ屋根。
当日は生憎の雨でしたが、ギリギリ傘が無くても大丈夫でした。
上信富岡駅から富岡製糸場までは歩いて10分と、古い街並みを散策しながら歩くのにちょうど良い距離です。世界遺産登録されてから富岡市への観光客は毎月10万人を超えているそうな。
入場券を購入し、いざ入館です!
まずガイドツアーの申し込みで色分けされたプレートを渡され、しばらく待ちます。
富岡製糸場の特徴として、世界遺産登録されたのは「建物」ではなく「存在そのもの」です。要するに「モノ」でなく「コト」なので、建物や古い機械を見るだけではダメ。必ずガイドツアーに参加して添乗員さんの説明を聞かないと訳が分かりません!
今回、案内していただいた添乗員さん。とても分かり易い説明と、大河ドラマを彷彿させる話術で素晴らしい案内でした。
工場内の様子。参加者全員が説明に聞き入ります。
昭和62年まで実際に稼働していた設備。
建物正面には明治5年の記念碑が。歴史的建築物としても重要な意味合いがあることが分かりました。
この富岡製糸場は日本の繊維産業のルーツであり、世界的にも先進的な産業へと成長するための礎になった国家事業です。この業界に関わる方々や我々刺しゅう業界の人が、この原点を学ぶことで新たな価値を生み出すことに繋がると感じました。
【桐生刺繍展編】
次は桐生市で行われた刺繍展を見学。
この会場も歴史を感じさせる建物です。元は醤油や酒類を製造していた工場だそうです。
まさか、これが刺繍とは・・・
刺繍の技が集結した多くの展示物はまさに圧巻でした。
桐生恐るべし!
桐生いや、日本を代表する刺繡作家、大澤紀代美氏の作品。まさに芸術です!
会場ではご当地キャラクターの刺繍グッズが販売されていました。
桐生市は京都と並ぶ織物の産地であり、日本でも唯一、刺繍が地場産業として今も受け継がれる歴史と文化のある地域です。
今回の研修で刺繍の技を受け継いできた桐生刺繍商工業協同組合の皆様と交流を持つことが出来て、それが再認識できました。
また、歴史と個性豊かな街並みは、また行ってみたいと思える観光地としても素敵な場所でした。
今回お世話になった桐生刺繍商工業協同組合のホームページはコチラをどうぞ。