2023.03.03
グリッター刺繍(グリッターステッチ)ってどんな刺しゅう?
「もっと新しい見え方の刺繍加工を生み出したい」、「驚くような刺繍を作りたい」という思いで日々取り組み、その思いが形になった時が私たちが最もやりがいを感じる瞬間です。
そんな思いから生まれた新しい刺繍加工「グリッターステッチ」をご紹介します。
目次
グリッター刺繍とは
名前の由来
これまで生地に対して水平だったスパンコールを、タナベ刺繍が得意とする立体刺繍と組み合わせたことで、スパンコールを縦方向にも変化させることができるようになった新しい刺繍テクニックが「グリッター刺繍(グリッターステッチ)」です。
グリッターは、gritter(グリッター)、grit(グリット)という語源から、輝きのある小さな結晶や砂を意味します
加工の方法
プリント加工ではグリッタープリントと言われるベーシックな加工方法があり、小さな光沢のある粒(グリッター)をプリント糊で接着することで実現します。このグリッターをスパンコールに、プリント糊を糸に置き換える発想で「グリッターステッチ」は生まれました。
過去の二次加工よりも更に立体的で自由に、動きのある表情豊かなデザインを表現できます。
グリッター刺繍の特徴
タナベ刺繍の立体刺繍は、サガラ刺繍の特徴であるループステッチに近い表現もできる手法ですが、このグリッター刺繍は相良刺繍のアーチ状になった糸にスパンコールを通す構造になっており、一見するとサガラ刺繍にスパンコールを刺したようにも見えます。
主に、グリッターステッチは以下の3つを調整・変化させることで、様々な表現を生み出します。
1.ループステッチの高さ
2.スパンコールの量と大きさ
3.ステッチ、スパンコールそれぞれの色
グリッター刺繍の見せ方
■グラデーション表現
■見る角度によって見え方が変わる
■サガラ刺繍にスパンコールが埋まっているような見え方
■縫い留め方の違いと、5mm、3mmスパンコールのミックス
■グリッターステッチ独特の色表現(5mm、3mmスパンコールのミックス)
■影ができるほどの高さを持たせることが可能
もちろん、このグリッター刺繍は、他の様々な刺繍加工と組み合わせることができるので、これからどんな新しいデザインや表現が生まれるのかワクワクしています。