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2017.11.13

グリッター刺繍の進化

新たなテクニックや柄の開発がされていく中、過去に生み出した刺繍テクニックを「これ以上に面白い表現ができないか?」「もっとたくさんの人に喜んでもらえたらいいな」こう言った思いから日々見直しや研究を重ね進化していきます。

今回はさらに進化したグリッター刺繍のご紹介です。

一見ギラギラしたインパクト強めの以前と同じグリッター刺繍?

だけではありません!小さいスパンコールにご注目!

なぜこんなに隙間なく輝いて見えるのかと言いますと、スパンコールを1枚ではなく2枚重ねて縫うことで光り方が複雑になりボリュームもUPしているんです!

従来のグリッター刺繍は3mmの大きさのスパンコールだけを使用していました。しかしミックスグリッター刺繍は大小2つのスパンコールを使用しています。しかもそれだけでなく、通常の平面な刺繍も組み合わせています。

質感や特徴などは以前のグリッター刺繍と同様です。

デザインテーマは「希望の光

この作品は・・・戦争や災害で破壊された建物のガレキのイメージを、ペーパークラフトの立体表現を参考にして取り入れ誕生しました。

ガレキのデコボコした表現を出すためをグリッターステッチを採用し研究して希望や明るい未来をイメージする「一筋の光」はタタミステッチで表現しました。

テーマのお話はこの辺で(;^ω^) やはり刺繍は解説よりも実際見たときにどう思うかですよね。

それではご覧ください

こちらは全体に飛び散らした柄です。5mmのスパンコールが立ち上がった見え方は5mm独特の動きが出ていて思わず触ってみたくなります。

いろんな方に見てもらうと「何これ!?」「どうなってるんですか?」など興味が湧いてくる反応がありましたが、一方では見た目にインパクトがありすぎて「何がモチーフなんですか?」「花?」などテーマが何かわからなくなっているという意見もありました。

こちらは触ってみた状態です。グリッター刺繍共通の面白いところは、触ることでスパンコールの方向が変わって刺繍の見え方も変わることです。様々な方向や2枚重ねで縫うと触れたときにスパンコールの角度が変わって間に影が生まれます。

スパンコールを2種類使うことで影の出方の違い、材質を光沢やマットにするだけでも作品のイメージが変化します。

こちらはロゴに置き換えたものです、もちろんテーマはそのままで「PEACE=平和」ですPが見えてないですが(^▽^;)

スパンコールの留め付けの方向を合わせると洗練された感じになり平面と立体を使い分けることでメリハリのある表現に仕上がりました。最も使いやすく刺繍の流れの変化を楽しめる作品です。

写真や文章だけでは伝えきれないところのあるのでジャパンクリエーション2018のブースに来ていただいて実際に手に取って見てほしいです。


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