2019.11.04
すべて見せます!最新の刺繍オパール!
皆さま、こんにちは。
突然ですが、この写真をよく見てください。
ツイードの生地を四角く切ってランダムに並べたような感じがしますね。
実はこれ、刺繍なんですよ〜((((;゚Д゚)))))))
立体刺繍を使って生地を再現するというミステリアスな加工、エンブロイダリー・オパール加工(刺繍オパール加工)。表現したい生地の織り目を細かく観察し、糸の流れや凹凸感、質感を刺繍に置き換えて表現しています。
そんなエンブロイダリー・オパール加工の最新情報をお伝えしたいと思います。
目次
1.ニット風
まずはじめにご紹介するのはニットです。
デザインとしてのニットを、他の生地の上で楽しむことができます。
⑴ケーブルニット
アラン模様のケーブルニットを再現。
↑これらの刺繍は、色を2色使っています。
立体部分とそうでない部分の色を変えて明暗を引き立たせています。
↑こちらのケーブルも、つなっぽさ、ロープ感、ねじねじ感が出ています。
糸の流れを細かく表現することでよりリアルなケーブルらしさが出ています。
↑バイカラーにしたり、境界で生地の色を変えることで、さらに印象が変わります。
⑵編み込みニット
編み込みニットの編み目を立体刺繍に置き換えました。
↑多色使いでノルディック柄を表現すると、模様部分が浮き出た感じの見栄えに。
↑毛糸の立体刺繍によってふっくらとしたニットらしい編み地に見えます。
↑コラージュ風の刺繍。
チュール生地とレース生地のアップリケ、スパンコール、グリッターステッチとニット刺繍。
それぞれの素材の違いが楽しめる上品でおしゃれな刺繍です。
↑輝きがプラスされたノルディック柄。
グリッターステッチや、ラスター刺繍を組み合わせています。
↑ノルディック柄の刺繍そのものにスパンコールを敷き詰めるとこんな感じに。
高級感が増すようです。
↑こちらも輝きがプラスされたケーブル柄。
グリッターステッチとの組み合わせで、きらびやかさをプラスします。
2.ファンシーツイード
次にご紹介するのは、パッと目を引くようなファンシーツイードの表現。
コートやベスト、パンツやスカートなど幅広いアイテムでよく使われる素材ですが、鮮やかな色ですと、なかなか身につけづらいエンドユーザーもいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなお悩みには、鮮やかなツイードの見せ方の提案として、刺繍でワンポイント・差し色として見せる方法がオススメです。
↑ファンシーツイードを四角くカットして、ランダムに並べたように見える、刺繍。
↑こちらの刺繍も作り方は上のファンシーツイードとよく似ています。
糸そのものの質感をよく見せた仕上がりになっています。
↑お花を表現するとこんな感じに。刺繍ですと細かいデザインを表現しやすいのがメリット。
ちなみにイエローのお花は編み込みニットの刺繍と同じ縫い方です。
↑迷彩柄風に落とし込むとこんな感じに。
スパンコールや他の刺繍・立体刺繍と併用できるのが味噌。
3.透かし編み
そして最後にご紹介する刺繍は、刺繍の下にある生地が透けて見える透かし編みです。
透ける・シアー感を出すといえば、チュールやシフォンといった半透明の素材を使うテクニックを数多くご紹介してきました。しかしここでご紹介するのは、「秋冬らしくもこもこふわふわしているのに、透けて見える!」という不思議な刺繍です。
透かし編み刺繍は現在4通りあります。
↑①粗めにザクザクと縫い、ふわふわした感じと透け感がある刺繍です。
↑②太く短いタッチを幾重にも交差して表現している立体刺繍。
↑③メリヤス編みに近い、縦ラインがはっきりとしている刺繍。
↑④立体のクロスステッチの下から5mmスパンコールが輝いて見えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最新のエンブロイダリー・オパール加工のラインナップをご紹介して参りました。
エンブロイダリー・オパール加工とは、アップリケとは違った異素材の見せ方・楽しみ方ができる刺繍です。
細かいデザインへの落とし込みにぴったりなので、ぜひ表現ツールの一つに加えてみてください。