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2017.10.26

「有機質」流れるフリンジの波

今回はジャパンクリエーション2018に出展するサンプルの1つ、「有機質」をテーマに個性的でユニークなデザインに自社の得意な立体テクニックを組み合わせて誕生した作品「海」を紹介します。

なぜテーマが「有機質」なのか?

有機質は独創的で人の感情やぬくもり、生命を感じられるもののことです。
反対に「生物の温かみや生命を感じられない」と「生物の力を借りずに、作り出せるもの」といったのが「無機質」なのです。

ファッションアパレル業界では手間暇かけて作り上げた付加価値のあるものが「有機質」
低価格で質の良い流行を取り入れたプチプライスの物が「無機質」に位置づけになりますね。

独自のファッションスタイルで自分の個性を出したいのに周りとのギャップを気にして流行に「合わせている、流されている」人も少なく無いでしょう。

そんな人たちが少しでも自分の個性を出すきっかけ作りになってほしい、という思いから製作しました。

では実際に見ていきましょう!

見た目でもわかる通り1番目を引く部分は色を混ざり合わせたフリンジ刺繍です。

多彩な配色技法を使用できて糸の長さも自由自在に調節できます。

糸に動作が付くことで動くたび刺繍の表情が変わる姿はまるでイソギンチャクやクラゲなどの海の生物を連想させます。

フリンジの下に隠れている細かいブロック状の刺繍は一つ一つ大きさや形を変えて偶発的にできた気泡や牡蠣の殻を表現しており、見た目はゴツゴツしていますが感触は見た目と真逆で柔らかく不思議な感じがします。

また下にラメ糸を取り入れることで海の中にいる牡蠣が日光を浴びて輝いているイメージで製作しました。

糸が絡まり合うと色ごとに違った見え方になる面白い表現方法なのでどんな色の組み合わせにしようかワクワクします。こちらは見た感じ岩礁や溶岩みたいにも見えますね。

まだまだ魅力伝えたいですが実際に手に取って見て感じてほしいのでぜひジャパンクリエーションにお越しください。今後もサンプルができ次第投稿していきます。


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