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相良(サガラ)刺繍とは

◆サガラ刺繍って何?

サガラ刺繍とは、シェニール刺繍(chenille)とも呼ばれる、一本の糸をかぎ状の針ですくい上げながら模様を描く刺繍技法のひとつです。編物の目のようになる「チェーンステッチ(環縫い)」と、糸をすくい上げてループ状になる「ループステッチ」、そして両方を使った「ミックスステッチ」の縫い方があります。


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(フェルト素材にサガラ刺繍で表現されたロゴワッペン)

 

 

使用されるかぎ針は、ハンドル刺繍・サガラ刺繍用のミシン針で、シェニール針とも呼ばれます。生地を傷めたり糸が切れたりしないよう、使用する糸の太さに合わせたサイズの針(かぎ)を選ぶ必要があります。また、加工時の針の方向で、チェーンとループを縫い分けます。


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(かぎ部分の拡大写真)

 

 

◆サガラ刺繍の歴史

元々は手ハンドルという単頭機の環縫い用ミシンで職人さんが1枚1枚仕上げていた加工で、日本国内の刺繍機メーカーの開発によって1982年に多頭化及び自動化され、1995年には多色化が実現し、現在ではジャガード刺繍機と一体化したミッスク機が主流となり、ジャガード刺繍に加えスパンコールなどを組み合わせたより高度なデザイン表現が可能になりました。

 

機械構造は、手ハンドル時代は360度に進行する布送りによって職人の感覚で模様を描きましたが、自動化されたことで手動の布送りは廃止され、電子制御された刺繍枠に生地をセットして刺繍機をスタートさせると、色替えや縫い方も含めてオートで刺繍が縫い上げられるようになっています。

 

 

◆特徴と主な用途

チェーンステッチ・ループステッチ・ミックスステッチのいずれの縫い方も独特の風合いがあって、どこか懐かしく優しい立体感と味わいが特徴です。多くはワッペンに加工してジャンパー等のカジュアルアイテムや子供服やアメカジ系ファッションなどに用いられていました。近年では優しい風合いを活かした衣服やカジュアルアイテム以外に、雑貨や小物などにも取り入れられるようになり、季節に限らないポピュラーな手法として定着しています。サガラ刺繍が施されたアイテムをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

 

 

◆注意点

かぎ針ゆえの「糸引き」や繊維切断による「穴あき」というデメリットがあり、特にハイゲージの編地へ加工する場合は注意が必要です。機械の構造を理解した上でのマシンセッティング、刺繍データ作成、糸素材のチョイスが難しく、これらの問題を避ける為にフェルト素材等の不織布に加工し、ワッペンとして使うケースが多いのもうなずけますね。

 

※不織布以外への相良(サガラ)刺繍をご依頼の際は、事前に生地テストが必要です。


※タナベ刺繍では、相良(サガラ)刺繍に適さない生地でも様々な手法で縫い上げる技術を開発しておりますが、どうしても縫えない生地でも裏技を使うことで直接刺繍に対応しております。

 

 

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サガラ刺繍のサンプルが掲載された「デザインギャラリー」

※詳細ページの閲覧はパスワードが必要です。


 

「サガラ刺繍に使う新旧の機械をじっくり観察してみました。」

 

 

 

 

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